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リールメンテナンス


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リールのメンテナンス

船釣りは海水の上で行う為、どうしても釣具は塩水を浴びる事になります。

リールを釣りで使用した後は、メンテナンスが必要となります。

 
適切なメンテナンスを行わなければ、
 
せっかく買ったリールが錆付き、リールの寿命を確実に縮めます。


特にリールは精密機械でもあるので、使いっぱなしでは大きなダメージを残すことになります。
今回はリールを使用後のメンテナンスについて紹介したいと思います。
船釣りで主に使用される両軸リール、電動リールを例に解説していきます。

 

[今回メンテナンス例として使用するリール]

リールメンテナンス 対象機種1 リールメンテナンス 対象機種2 リールメンテナンス 対象機種3




 

 

[1.真水で洗う]
 

使い終わったリールは、まず真水で洗い流します。
リールに付いた塩分を充分洗い流す為には、

 
出しっ放しのシャワーor水道水で2~3分放置しておいてください。
 
(注意点)
お風呂のついでに、お湯で流したり、水中に浸けてしまう方がいらっしゃいますが、これは避けてください。
お湯で流すとグリスやオイル成分が溶け出して流れてしまう場合があります。
また、水中に浸けてしまうと塩分を含んだ水が細部にまで浸透してしまい、かえって錆びの原因となります。
電動リールは電気配線が入っているので、やはり水中に浸けてはなりません。
リールメンテナンス 水洗い1 リールメンテナンス 水洗い2


 

 

[2.乾かす]
 

充分水で塩分を流し終わったら

 
乾拭きして、半日~1日程度陰干しします。
簡単な手入れとしては、これだけでも良いと思いますが、

さらに気になる方は、
ドラグを締めてカラ回ししてください。
(リール内部のギアに付着した水分が分離され、乾きやすくなります。)
※カラ回しは、好き嫌いがあると思いますのでお好みに合わせて実施してください。
 
糸を引っ張れるぐらいにドラグを締め、巻く動作を5回程度行ってください。
(摩擦によりドラグ部の水分が乾きやすくなります。)

また、陰干しの後、さらに注油をしてあげると更に錆びの危険からリールを守ります。
(注意点)
ドライヤーの熱風は糸(特にPEライン)を傷める原因となりますので、避けてください。
扇風機や、ドライヤーの冷風であれば問題ありません。



 

 

[3.注油する]
 

 

粘度のあるリール専用オイルかミシン油で注油してください。
 
(注意点)
CRCの使用は避けた方が良いです。
CRCを注油した時は良いのですが、揮発性が高く、すぐに乾いてしまいます。
また、CRCはグリスなども一緒に洗い流してしまう事から、リールへの使用は不向きです。
最新リールに使用されている高性能ベアリング等にCRCを使用すると、音鳴りを招く場合があります。

高回転ベアリング用のサラサラした特殊オイルも、淡水で使用するリールには向いていますが、
すぐに乾いてしまうので、海で使用するリールには、やはり不向きです。
 

 

オイルの注油箇所

リール内部まで分解しての注油が理想ではありますが、一般的にリールの分解はプロに任せた方が無難です。
そこで、分解せずに出来る範囲でのA.~E.の主要5箇所への注油について画像を交えて見ていきましょう。
 
A.ハンドルノブ
ハンドルノブの回転箇所は塩分が残りやすく、水洗いをしても完全には塩分を取り切れない箇所です。
ノブの根元箇所への注油を行います。
打ち込み式のノブの場合は、上から注油を行います。
ベアリングを使用しているノブの場合は、ノブを外し、ベアリング部への注油を行います。
リールメンテナンス ハンドルノブ注油1 リールメンテナンス ハンドルノブ注油2 リールメンテナンス ハンドルノブ注油3 リールメンテナンス ハンドルノブ注油4

 
B.ネジ
ネジが使用されている部分も塩分が残りやすい箇所です。
リールを分解しなければいけない時に、ネジが錆びていると分解作業が大変困難になるので、
定期的にネジにも注油しておいた方が良いです。
オイルをつけ過ぎたら、ティッシュ等で軽く拭き取ってください。
リールメンテナンス ネジ注油1 リールメンテナンス ネジ注油2 リールメンテナンス ネジ注油3 リールメンテナンス ネジ注油4

 
C.クラッチ
クラッチ部部にも軽く注油します。
オイルをつけ過ぎると垂れてくるので、ティッシュ等で軽く拭き取ってください。
リールメンテナンス クラッチ注油1 リールメンテナンス クラッチ注油2 リールメンテナンス クラッチ注油3

電動リールは、コネクター部にグリスをつけます。(釣行5回に1回程度の頻度を目安に)
粘度のあるグリスが適しています。
リールメンテナンス クラッチ注油4

 
D.ベアリング
メカニカルブレーキの部部を開き、ベアリングへ注油します。
電動リールの中には、注油用の注入口が用意されているリールもありますので、注入口からオイルを軽く吹いておきます。
リールメンテナンス ベアリング注油1 リールメンテナンス ベアリング注油2

 
E.レベルワインド
レベルワインドのギア部にも注油します。
リールメンテナンス レベルワインド注油1 リールメンテナンス レベルワインド注油2

 

まとめ

以上のメンテナンスなら、それ程難しい作業ではないので、簡単に行えると思います。
今回紹介したメンテナンスを行うだけでも、リールへのダメージをかなり防ぐ事ができます。
しかし、内部にまでは対処していないので、リールを使用しない期間にメーカーへオーバーホール出しをする事もおすすめします。
(使用頻度が月平均2回程度ならば、年に1回程度の割合で)
日頃のメンテナンスをする事で大きな故障になる前に、最小限の修理代金で済む場合が多くなります。
特に高額なリールは修理代金も高くなりやすく、結局買い替えてしまった。などという事にならないよう大切にしたいものですね。

 

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